AIT work abroad
#002 アメリカ・ロサンゼルス
Mr.Toshihiko Takabatake
Japan Publicity
代表取締役 高畠利彦社長


Japan Publicity, Inc.
代表取締役 高畠利彦社長

18歳で地元金沢から上京し大学を卒業後、東京で営業職に打ち込んでいた高畠社長。

一日平均3時間の睡眠でバリバリ働いていた34歳のとき、渡米。元々はデュバイにて貿易会社を興すはずだったのだが、99年に現在代表取締役を勤める、Japan Publicity, Inc.の元社長がリタイ ヤするという情報を得てその会社を買収。

南カリフォルニア日系コミュニティ最大の電話帳"羅府テレフォンガイド"、アメリカ東西南北全てを カバーする都市別情報&ポータルサイト"コンパス*コンパス"、日本人イラストレーターの作品を英語で紹介する"ARTas1"というワークブック を発行・運営している。

Japan Publicity, Inc.
970 W.190th St., Suite 270, Torrance, CA 90502
 
"心を高める 経営を伸ばす。"- 稲盛和夫
感謝の気持を忘れず、社会に貢献し続ける‥…。
 
アメリカに行く事になったキッカケを教えて下さい。
元々小さい頃から世界中で仕事をする事が夢だったんです。商社にてでは無くて、自分で海外へ行き未来を切り開いて行きた かったんです。英語は日本にいた時から勉強はしていたのですが、最初は中近東デュバイで会社を興そうとしていました。が、現在の会社を買収 するチャンスに恵まれ、先ずはアメリカでのビジネスを学んで自分を試してみようと決めました。
Japan Publicityを買収して米国に渡った当時を振り返ると、その頃はどのような日々でしたか?
最初の三年はアメリカのビジネススタイルを学ぶのに必死でした。特に、日本では飲み会など人とのの"付き合い"が仕事を円滑にしていくものだったけれど、アメリカではそういうものが余り無くて実力重視な上に法律もすごく厳しい。国が違えば言語や文化が違うようにビジネススタイルも全然違う。しかも最初は無休の生活だったので、生活するだけで精一杯でしたね。
石の上にも三年、ですね‥…。ビジネススキルとは、そうやって日々努力を重ねる事によって体得出来 る物なのですね。
では、アメリカでどのような人材が求められているのでしょうか?
そうですね。 仕事に真剣で途中で投げ出さない人、人や物事を受け入れる器が大きくて、苦手な事からでも何かを吸収して伸 びて行ける人、ですね。アメリカは他民族国家で色んな人種や国の人が共存している訳で。そういうアメリカの良さをビザやお金や生活などの大 変なことを乗り越えて理解出来る人でないとアメリカで活躍出来ませんよね。
アメリカで私たち外国人が生きて行くのは大変な訳です。でも 、その苦境すらも楽しめるくらいの人でないといけません。悪い事を愚痴ってばかりの人や責任転嫁して解決の糸口を自分で探せないような人は こちらでは難しいです。全て自分次第なんです。
そうですか‥…。アメリカでの生活はもちろんですが、仕事をしていくとなるとかなりの覚悟が必要な訳ですね。では、そういう厳しい世界でも活躍して行ける人材はどのようにして見極めるのですか?
考え方X熱意ですね!人の才能や能力のある程度はその人が持って生まれたものだけれども、熱意はその人のやる気や目標な どと内側から出てくる物ですからね。"この会社で働きたい!"という熱意が伝わって来る人で且つ、人としての道徳心を持った芯のある人ですね 。社員同士がリスペクトし合えるような会社にしたいので、そういう人材が大切だと思います。
そうですね!ポジティブなエネルギーは周りを活気づける事が出来るし、良い方向に導いてくれますよね。
人との関わりが仕事に於いてとても大切だと思うんです。心の畑は自分で耕すもので、考え方次第でその畑にある雑草がキレイな花を咲かせたりするものなのです。悪口ばかり言っている人は物事が悪循環するけれども、明るく前向きな人は大変なことでさえもチャンスだと思ってそこから何か学ぼうとしたりステップアップするための試練として受け入れられる。
大変さを乗り越えれば必ず返って来るものなのです。
なるほど。素晴らしい経営哲学ですね!そういう心がけは仕事にも出るし、取引先だったりお客さんな ども感じるものですものね。一人一人の心がけしだいで会社や仕事までも好転して行くものなのですね。では、何か就職活動のアドバイス などを頂けますか?
ビザの事情を知らない人が多いと思いますね。ですから、アメリカに居る学生は特に、事前にインターンなどをしておいた方 がいいと思うし、日本に居る人も職務経験があるといいかと思います。

でも、アメリカに居る学生にしても日本から来られる方にしても大企業ばかり狙い過ぎだと思います。もっと伸びて行く可能性がある中小企業の方 が自分が伸ばして行ける可能性もあるのに、大きい方に流れていってしまっているようですね。

あと、実際の所は日本での方が給料や待遇がずっと良かったりするものです。なので、大き過ぎる期待は持たない事。物事を長期的に考えて、最初 の給料が低いからとすぐに諦めないことですね。そうやってすぐに帰ってしまう日本人が多いから日系社会は他のコミュニティーに比べてこちらで は根付かない。日本人は諦めたってもっといい生活が出来る日本に帰れるから簡単に諦めて帰ってしまうんですね。でも、徴兵制があったり貧困国 出身だったりする人たちはどんな状況があったって必死に働いて何が何でもアメリカに居座ろうとするんです。だから彼らはもっと伸びて行くし、 彼らのコミュニティも強い。

日本での経験を全て捨ててまた一から始めるつもりくらいでいいでしょう。最初の数年は経験を積んで学ぶ事に専念する。その後やっと自分の力を 試せるようになるのです。正しい事をし続ければ長続きする物ですから。
会社選びはどのようにすればいいと思いますか?
自分がイキイキと仕事が出来る所がいいでしょう。やってみなければ分からないからとりあえずトライしてみる。自分の肌に合った雰囲気で自分を伸ばして行ける所だったらいいのではないでしょうか。
では、最後に将来の夢を聞かせて下さい。
Japan Publicity, Inc.にて運営しているウェブページ、電話帳、それからArt as 1という本をもっともっと充実させて社会や 人々に貢献したいですね。僕にとって仕事とは社会に貢献することだと思っている。お金儲けが一番だと思って周りへの感謝を忘れる人や汚い事 に手を出す人はいつかダメになる。正直に正しい事を続けていれば絶対自分の元に返って来るはず。 一緒に仕事をしている従業員たち、支えてくれている家族、そして今まで出会った数多くの人たちに感謝をしてその気持を仕事に込めて貢献したいのです。


インタビューアの感想
とても暖かくてポジティブな気持になれました!!素晴らしい経営の哲学を学ばせて頂けました。社員一人一人 の心を耕していくことで会社は伸びて行くのですね。在米日本人・日系人の生活をより良く円滑に便利にする手助けをしている高畠さん の素顔は、 人生や経営の哲学を語る、人の心に語りかける指導者のようでした。とっても充実したインタビューをありがとうございました!!

Interviewer: 西川あゆ(Ayu Nishikawa)